マグネシウム合金の塑性加工プロセス

 

千野靖正,馬淵 守 (産業技術総合研究所基礎素材研究部門),

軽金属,51,498(2001),

 

Plastic-forming processes for magnesium alloys

Tasumasa CHINO and Mamoru MABUCHI

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jilm/51/10/51_10_498/_article/-char/ja/

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jilm/51/10/51_10_498/_pdf/-char/ja

 

↓マグネシウム合金の加工プロセスとその特徴を知りたくて検索したところ,この文献にあたった。

 

「2. マグネシウム合金の高強度化

金属材料の強化機構にはいくつかあるが,マグネシウムの場合,結品粒微細化による強化が有効である 。

マグネシウムの強度はアルミニウムより結晶粒径に強く依存する。

 

3. 各種加工材の機械的特性

3. 1 押出材

 マグネシウム合金における塑性加工プロセスによる組織制の利点は,熱間あるいは温間加工により動的に再結品が生じ微細結晶粒組織が得られることである。特に熱間押出加工は,静水圧成分が大きいことから加工性に乏しいマグネシウム合金においても強加工を加えることができるため,微細結晶粒組織が得られやすい。

 

3.2 圧延材

 マグネシウム合金圧延材の JIS 規格 25 )がすでに存在するように,以前は大型旅行カバンの内部補強材等として,最近ではポ ー タブル MDプレ ー ヤの筐体等叨として,圧延加工されたマグネシウム合金展伸材が市場に送り出されている。しかしながら,圧延材の特性についての報告は比較的少ないのが現状である。

 マグネシウム合金の常温加工性が悪いことは,最密六方格子構造に起因する。常温では,底面すべりの臨界分解せん断応力と非底面すべりのそれとの間には大きな差が存在し底面すべりのみが支配的となるため, Mg-Li のような特殊合金を除き一般的にマグネシウム合金は冷間圧延ができない。

 

3.3 鍛造材

 最近,代表的な展伸材である AZ31 (Mg-3mass%A ト 1mass%Zn) 合金の鍛造特性と組織の関係について,結晶粒径を徴細化することにより低温での加工性が向上することが報告された。」

 

 

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